ボランティア参加条件

看護師のボランティアには国内での活動する場合と海外で活動する場合があります。

ボランティアの主旨は、医療や保健活動を必要とする地へ赴いて、自身の専門性を発揮して現地で必要とされる活動をサポートし、地域の人たちが自立できるようになるまで支援することにあります。

日本国内でも看護師のボランティア活動を行う団体がいくつもありますが、特に日本赤十字社は各専門性を活かしたボランティアグループを結成し、各種イベントで救護活動の企画・運営を行い、セミナーの普及やサポートにあたっています。また、国内の災害時の活動を行う災害ボランティアを派遣しています。

災害ボランティアは負傷者の手当・処置を迅速に行い人命救助に徹し、必要な場合は関係機関に救護を要請し、あるいは連携の取れる医療機関との調整を行います。

災害時には緊急を要する場合が多いので一刻を争いますが、医療のための機材など限られた環境の中で、看護師は自身の持てる全ての専門知識とスキルを最大限に発揮することと、業種間を越えてスタッフと協調することが求められ、一人でも多くの生命を救助することを使命とします。

このためには看護師には豊富な経験とスキル、コミュニケーション能力、適応能力、体力的・精神的な強靭さが求められます。

海外での看護師のボランティア活動には、AMED、海を越える看護師団、ジャパンハート、国境なき医師団、シェア=国際保健協働市民の会などに加盟参加して被災地に派遣されることになりますが、看護士の実務年数や必要な研修を受けていることなどが条件となります。