海外派遣ボランティア

看護師を医療体制の整っていない海外へ派遣する制度があります。日本は医療保険制度も確立しており、保険証があれば日本各地どこででも医療を受けることが出来ますが、そうではない国はたくさんあります。主に発展途上国になりますが、恵まれた環境で適切な医療処置を行えば助かる命も、そうではないために失われるということが起こっています。そんな医療事情を解消しようと、希望者を募り海外へ看護師を派遣するという活動をしているのが「青年海外協力隊(JICA)」や「国境なき医師団(MSF)」、「ジャパンハート」などです。他にもたくさんの団体がありますが、有名なのはこれらだと思います。しかし前者2つはあまりに有名で人気があるので希望しても中々参加することが出来なかったりします。
ジャパンハートも有名ですが、これらに比較すればまだ希望はあると思います。ジャパンハートの海外派遣の概要は、まず派遣前に日本の僻地離島とミャンマーで研修を行います。そこで、限られた人数、医療機器で子どもから老人、様々な症状を持った人に対する看護を現地の人たちとのコミュニケーションを取りながら学んでいきます。そうした後主に発展途上国へ派遣されていきます。サポート体制としては医療英語の研修や、現地での個人面接など多岐にわたります。海外へ派遣することを希望しなくても、この経験を生かして日本の医療に従事したり、この団体のサポートスタッフになったりと進路は様々です。応募条件は看護師として臨床経験が1年以上ある人で、語学力は問われません。条件のハードルは低いので、挑戦してみたい人はどんどん外に出て行って学んでみたほうがいいと思います。